「税金を払わない巨大企業」
富岡 幸雄著
少し難しい箇所もあるかと思いますが、おススメの本です。全体として税の公平性を主張されていて、単純な大企業批判ではありません。そのうえで、現在の税制の在り方について、そして自らの利益をどん欲に追及する大企業の姿勢も問題視しています。
「税金を払わない巨大企業」
富岡 幸雄著
少し難しい箇所もあるかと思いますが、おススメの本です。全体として税の公平性を主張されていて、単純な大企業批判ではありません。そのうえで、現在の税制の在り方について、そして自らの利益をどん欲に追及する大企業の姿勢も問題視しています。
本文中では表資料から日本の有名大企業の数社(実名で!)が、かなり低率の税負担しかしていないことを明らかにしています。例えば資本金100億円以上の巨大企業の法人税実効負担率(9.67%)が、資本金1000万円以下の企業の半分以下であるということもきちんと指摘しています。
当然企業の立場からすると、別に違法行為を行っているわけではいという反論はあると思いますが、問題は、そのような税体系で良いのかという問題です。税制の公平性とは、所得が大きいものが多く負担するという「応能負担」を原則としています。しかし、日本税制の現状は、「公平」になっていません。
税制の問題として、富裕層に対する優遇ぶりにも言及をしています
税金の使い方、集め方はまさしく政治の問題です。不公平な部分はきちんと改めていく。このことが強く求められていると思います。