議会報告 令和元年12月

今回の議会では4項目にわたり質問させていただきました。今回は災害対策についてのやりとりを紹介します。

【質問:避難情報について】
避難情報の発令タイミングについて質問します。
大分市が発令する、警戒レベル3以上の避難情報である「避難準備・高齢者等避難開始」、「避難勧告」、「避難指示(緊急)」等は、災害が発生するおそれが高まった場合などに、人の生命・身体を災害から保護する事を目的に市が発令します。
災害が発生するおそれが高まったとは、実際に危険が差し迫った、もしくはそれが確実視された段階であり、避難情報発令は、状況に応じて、県や気象台とのやり取り、情報共有を通じて市が発令していると聞きました。

台風や、河川氾濫などの水害対策を例として取り上げます。
発令のタイミングで望ましいのは、雨が降り出す前に発令し、避難誘導が安全に行える時間、早く出せれば早く出すことが望ましいと考えますが、現状だと、実際に雨が降り出す、水位が増す、そのような状況にならないと発令されません。要するに「危険リスクがより高まらなければ、避難準備を発令しない」ことが実際のところのようです。
避難情報は住民一人一人が安全に避難できるように誘導することが本来の目的です。十分な避難時間を確保し、災害時要援護者を含めて、皆が避難できる誘導でなければ避難情報を発令する意味がありません。
そこで提案いたします。大雨が予想される場合には、24時間前に、警戒レベル3である「避難準備・高齢者等避難開始」を出す必要があると思いますが、見解をお聞かせください。

【答弁】
岩崎議員の「災害対策」についてのご質問にお答えします。
警戒レベル3 「避難準備·高齢者等避難開始」の水害時の発令基準については、
大分市地域防災計画において|河川管理者から避難判断水位に達したことを通知され、
今後も水位が上昇し、「氾濫危険水位」を超えることが予想される場合や、強い降雨を伴う台風等が夜間から明け方に接近·通過することが予想される場合、
現地の情報等により浸水の危険性が高い場合となっております。
こうした避難情報を発する場合、 大分河川国道事務所、大分県、大分地方気象台等からの助言·情報や、河川洪水予報、水位情報、今後の気象予測、河川巡視等からの報告を含めて総合的に判断し発令することとしております。
これらのことを踏まえ、本年の台風10号への対応においては、夜間の暴風や大雨が予想されたことから、避難ルートの安全を確保し、住民の安全な避難行動がとれるよう、最接近の約20時間前には、 警戒レベル3「避難準備·高齢者等避難開始」を発令したところです。
議員ご提案のとおり、早め早めの避難を促すことは、安全な避難のために大変重要であると認識いたしておりますので、今後とも住民の安全を最優先に、時機を逸することなく早めの発令を行ってまいりたいと考えております。