皆さんは、大分市議会「覆面着用問題」をご存知ですが>
以下、大分合同新聞からの引用です。
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覆面レスラーの大分市議スカルリーパー・エイジ氏(52)が市議会のホームページ(HP)と広報誌に自身の顔写真を覆面姿で載せるよう大分地裁に仮処分を申し立てたことを受け、市議会は14日、掲載を認めず争う方針を決めた。エイジ氏は「徹底的に対抗する」として、本会議などでの覆面着用の容認や慰謝料を求める訴訟を新たに起こす考えを示した。
議会運営委員会があり、オブザーバー議員も含め15人が出席した。藤田敬治議長は、直前の会派代表者会議では覆面着用の写真を認めないことで一致したと報告。「HPと広報誌は本会議と委員会の広報が趣旨だ。現行通り、覆面は本会議などでの扱いに準ずると確認した」と説明した。出席者から反対意見は出なかった。
終了後、藤田議長は「発言や議決権などを制限しているわけではない。覆面レスラーとしての職業があっても、議会の一定の手続き・ルールを守ることが求められる」とコメント。市民に対しては「議会内の問題でお騒がせして心苦しく、申し訳ない」と謝罪した。
一方、エイジ氏は取材に「非を決して認めない姿勢にはあきれるだけだ。司法の場で正すべきところを正す」と強調した。
市議会は会議規則に基づき、覆面は議場や委員会の場で着用を禁じる「帽子や外套(がいとう)の類(たぐい)」に含まれると判断してきた。エイジ氏は本会議や委員会で従いながらも、着用を認めるよう求めてきた。(5月15日 大分合同新聞 23面)
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エイジ議員とは、他会派の議員の中でも比較的意見交換を行うことが多い議員さんです。
本人の気持ちは個人的には理解できますし、主張もあながち間違ってはいないと思います。
しかし、司法の判断を仰ぐ前に、もう少し議会内で議論できなかったのか?
今回の行動について、少し残念な思いをしています。(我慢の限界を越えての行動だとは思いますが・・)
この問題、前提として、覆面着用のまま、またリングネームで選挙を行い、有権者の信託を受けていることや、表現の自由を尊重する立場から、私は覆面着用に反対するものではありません
。
広報誌掲載についても、議会は柔軟な判断をしても良いのではと思います。
しかし、議会広報誌やHPは、「本会議」の延長との考えなので、掲載はNGという議会の判断。
反論や言い分は当然あるでしょう。が、議会内には、複数の議員が「時代に合った規則運用」や「多様性の尊重」などの観点から、広報誌掲載に前向きな意見も(少数ですが)あると聞いています。
広報誌掲載に頭から反対!・・そんな状況に変化の動きは実際あったようです。
そういった状況をみて、世論や仲間を増やし、時間はかかりますが、議会の判断を覆す論戦を粘り強く続けるべきだったのではないでしょうか。
スカルリーパー・エイジという通称の使用を全会一致で認めたように、広報誌だけではなく、本会議場での覆面着用の是非などについても、私は勝算はあると踏んでいます。(他市の事例や人権意識の高揚などの市民意識の変化、議会内での変化)。
今回の騒動は、その第一歩のチャンスを自らフイにしてしまったのではないか?(議会の対応を硬直化させたのではないか?)
私はそう思います。
仮に司法の場で、広報誌、HPの覆面着用写真の掲載が認められたとしても、エイジ議員には長い目で見て、本会議での覆面着用への道は遠のいたように思います。