【議会報告 令和2年6月 保健所の体制強化を】

    【質問要旨】:大分市は中核市に移行し、保健所機能は強化されました。しかし、強化されたとはいえ、今回のコロナ対応は市民の声、不安な想いに十分にこたえるものであったかどうか、検証が必要です。一番相談件数が多かった月、時間外労働が過労死ラインを超える職員が複数発生したことからも、対応能力が十分ではなかったことがみて取れます。今後、二次、三次と懸念される感染拡大に、素早く対応できるようにするためにも、感染症対策の部署の人員確保は必須であると考えます。市民からの相談の最前線に立つ部署の体制を、全て正規職員化するなど体制を強化すべきと考えます。見解は?

    【答弁要旨】相談業務は患者の発生の有無によって対応する業務量にかなりの差があることから、これまでの相談体制を軸としながら、今後も状況に応じて他部局からの支援や民間を活用しながら相談業務の体制を強化してまいります。
    また、今回の新型コロナウイルス感染症は新たに出現した感染症であり、解明されていない部分も多いことから、国や専門機関からの情報を積極的に収集するとともに、これまでの経験を共有し、学習を重ねながら市民への適切な対応ができるよう努めてまいります。

    感想 今回、違法な時間外労働が発生したとはいえ、何とか相談業務がストップせずに、乗り切れたのは、職員の奮闘もありますが、感染者発生が連日報告されるなか、1週間ほど止まった時期があったなど、運によるところが少なからずあったと考えます。
    新たな感染症の発生、それへの対応、市民への啓発など、今後この分野でのマンパワーの需要は増えていくことが確実ではないかと考えます。残念ながら今回、市の答弁は人員配置は部局横断的支援や民間派遣職員などでまかなっていくとのことでしたが、充分なのか非常に危惧するところです。抜本的増員を要望しました。